2019/09/02 月曜日 Mie Info
日常生活と法律
多文化共生社会に向けて地域社会で活躍する外国人住民の紹介
三重県在住外国人は5年前から増加傾向にあります。2018年12月末のデータによると、100か国を越える様々な国や地域出身の外国人50,612人が三重県に住んでいます。
このビデオでは、異なる価値観や文化的背景を持ちながらも、多文化共生社会の実現に向けて、地域社会で活躍している外国人住民の方々を紹介します。
今回は、近年増加が著しいベトナムの方と、インドネシア人の方のお話を伺いました。
初めに、桑名市に住んでいるインドネシア国籍のウサハさんをインタビューしました。ウサハさんは日本人と結婚され、20年以上日本に住んでみえます。
ウサハさんは、お住まいの地域社会と積極的な関りを持ち、さまざまな活動に参加されてみえます。また、自身の仕事とは別に、ボランティアの通訳としても活動されてみえます。
インタビュー ウサハさん
Q: 日本人や地域社会との交流はありますか
「生活は日本人と一緒に過ごしています。仕事の方でも、(知り合いは)ほぼ全員日本人です。(住んでいる)地域で、うちの妻は店をやっています。お客さんはほとんど日本人です。たまに僕も手伝っていますので、お客さんも僕のことを知っていて、触れ合いができることは、僕にとってすごく大事なことだと思います。
(地域で行われる)避難訓練、お祭り、草取りなど、いろんな活動に参加していますので、ここの地区に住む人は僕のことを知っています。やはり、信頼されることが一番大事ですね。」
Q:伊勢志摩サミットでボランティアとして参加した経験について教えてください
「たまたまインドネシア人の取材が(僕がいたブースに)来ました。彼は僕がインドネシア人であることを知りませんでしたが、僕は相手のIDの札を見てインドネシアからの取材者だと分かったので、「インドネシア人ですか」と声をかけました。すると向こうは「そうです。インドネシア人です。」と答え、交流が始まりました。このような、すごい(偶然の)出会いを含めて、(ボランティアに参加して)本当に良い経験になりました。
県知事と一緒に写真を撮りました。すごく良い経験だった思っています。さらに、感謝状ももらいました。これは、僕にとって、大切な宝物だと思います。」
次に、伊勢市に住むベトナム出身の前川ホニゥンさんです。日本人と結婚され、現在技能実習生の受入れ団体で通訳者として働いてみえます。15年前から日本に住まれており、通訳として様々な場面でベトナム人の支援をしてこられました。その経験について話していただきました。
インタビュー 前川・ホンニゥンさん ①
「ベトナムの実習生は結構多く日本に来ています。実習生たちはベトナムで日本語を勉強しますが、それだけの学習では(日本では)通じません。実習生を勤務先に配属する前に、日本語の勉強や日本の習慣、法律、ゴミの分別など、日本の生活に慣れるための指導者として働います。」
三重県に住んでいる外国人の方に対して、前川さんからメッセージをいただきました。
インタビュー 前川・ホンニゥンさん ②
「(支援してくれる)日本語教室や、ボランティアの方々はたくさんみえます。私もそのような教室で日本語の勉強をしました。日本語を勉強したいと思っているなら、ボランティアの方々は熱心に教えてくれます。外国人の方には諦めず、難しいと思わずに、毎日少しずつでも、日本語を勉強して、頑張ってもらいたいです。」
最後に、津市に住むベトナム人の女性をインタビューしました。彼女も通訳・翻訳者として、外国人の支援の仕事をされてみえます。日本語学習の経験について、お話を伺いました。
インタビュー ベトナム人女性 ①
「日本に来たばかりの頃、言葉が通じなくて、すごく困りました。言いたいことを伝えられない、伝える言葉は赤ちゃんみたいな言葉しか話す事ができませんでしたので、すごく悲しい思いをしました。その時に実感したのは、言葉は心と心をつなぐ大切な役割を持っているということです。言葉が話せない、もしくは十分ではないことで、誤解されたり、悔しい思いをすることは少なくありません。また、異文化なので、人と人の接し方や考え方も違いますので、今でもまだ、日本人との接し方に悩む事が時々あります。」
Q: 今のあなたにとって日本は?
「研修会、勉強会、交流会などに参加し、日本人と交流することで、日本人の考え方や文化を学び、知りたいことを知ったことで、日本はいつの間にか、異国から自分の第二故郷になりました。」
三重県がもっと多文化共生社会になるために、何が大切か、ご意見をいただきました。
インタビュー ベトナム人女性 ②
「多文化共生社会の実現のためには、外国人住民も地域住民もお互いに多文化共生の重要性を認識しなければならなりません。しかし実際は、多文化共生についての講座やイベント等を開催しても、参加できる人が限られてしまう場合もあります。今回の取材の様に、互いの情報を発信していくことが大切だと思います。」
今回のように、自らの意志で、日本語を学び、地域のコミュニティとの関わりを大切にしながら、外国人住民を支援するために積極的に活動されている方々もみえます。
言葉や文化の壁を乗り越えて、日本人住民と外国人住民が互いに協力しながら、安心して暮らすことのできる社会を実現する第一歩は、双方のことをよく知ることです。お互いに知り合う機会となるイベントやボランティア活動等のチャンスがあれば、ぜひ、積極的に参加してください。新しい文化や価値観に出会うことで、きっとあなたの世界が広がることと思います。
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