未来のために考える「海外との連携や多文化共生社会」

2013年5月29日(水)に津市で、三重県の企業対象のセミナーが開催されました

2013/07/03 Wednesday お知らせ

aidensha三重県の企業や行政で働く人たちを対象としたセミナーが開催され、NPO法人愛伝舎の坂本さんが、三重県が作成した「キャリアガイドDVD」を使って講演を行いました。「多様性を豊かさに 人口減少と多文化共生」と題した講演で、三重県在住の外国人の現状や、日本の企業やその他の組織にとってのビジネスチャンスにつながるような情報などが紹介されました。
2012年末の調査によると、三重県在住の外国人の人口は41,811人で、4年連続で減少しています。失業や不景気などが原因で、多くの外国人住民が帰国することを決心しています。一方、日本では高齢化社会や年金制度に関する課題が大きくなり続けています。そこで、「多文化共生」を日本社会の活力につなげていこうという考えが広がりつつあります。

外国人住民を支援するために、さまざまな取り組みの必要性が考えられますが、教育面でのサポートは、とても効果的です。行政機関や外国人住民を支援する組織が、大切な情報を提供するためにさまざまな企画をしています。
三重県が作成したキャリアガイドDVDでは、外国人住民の若者が将来の夢を叶えている例がご覧になれます。多くのセミナーや外国人住民の集まりで、講師の方々がこのDVDを見せながら若者たちにアドバイスをし、将来の新しい扉を開くきっかけとなっています。例えば、あるフィリピンの若者は、学校を卒業したら、通訳者になることが唯一の選択肢だと思っていましたが、このDVDを観て、実際には他にもたくさんの仕事があり、自分にはもっと多くのチャンスがあるということが分かりました。
教育面でのサポートにおいて、「奨学金」は、もう一つの大切なテーマです。経済的に困っていて勉強を続けることが難しい家庭のために、さまざまな教育ローンがあります。また、日本で頑張る外国籍学生を、奨学金という形で応援する企業もあります。

今回のセミナーでは、ビジネスの分野におけるブラジルとのつながりについても、たくさんの事例が紹介されました。飲食店や食料品など、さまざまな分野に開業のチャンスがあることを、講師の方が語りました。ワールドカップに次いで、オリンピックもブラジルで開催する予定があるため、これをきっかけに新たなビジネスの可能性があります。

キャリアガイド出前セミナーは、ふだんは、外国人の学生や保護者、学校の先生を対象に行っていますが、今回は、企業や行政で働く一般の方を対象としていました。今回のセミナーの目的について、坂本さんに話してもらいました。
外国人コミュニティは、日本社会にとって大切な役割を果たせるかもしれません。ただ人口を増やしたり、肉体労働者として働くだけではなく、日本の多文化共生社会を築くための手助けができます。

「多文化共生社会づくり」とは、外国人住民を支援することだけではなく、外国人と共により良い社会づくりに取り組むことです。外国人と共生することで、将来の日本を支える人材育成や経済の活性化にもつながります。今までとは少し違った社会づくりの取り組みと、海外との連携がより大切になってきます。

第1回外国人相談窓口担当者研修会

2013/07/03 Wednesday お知らせ

7月19日(金)に 津市で「第1回外国人相談窓口担当者研修会」が開催されます

日時:7月19日(金)10:00~16:00

場所:みえ県民交流センター(津市羽所町700アスト津3階)

対象:NPO、市町、教育機関、県等の外国人相談窓口担当者、外国人住民から相談を受ける通訳者など

内容:「災害時に外国人相談窓口担当者に求められる役割」、「多文化ソーシャルワーカーの役割・業務について」

言語:日本語のみ

興味がある方は、チラシを見て、7月12日までに申し込んでください。

PDFファイルダウンロード: 第1回外国人相談窓口担当者研修会

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