悪質商法にご用心!② ~知って備える契約トラブル~

悪質商法にご用心!② ~知って備える契約トラブル~

2017/10/30 Monday お知らせ

悪質商法(悪徳商法とも言う)とは、詐欺的手法で利益を得ようとする商法の総称です。今回も3つの例を挙げ、その対策についてお知らせします。

1.訪問購入  売る前に、もう一度考えましょう

例:「不要品を何でも買い取ります」等と電話があったので家に来てもらったが、売るつもりのなかった貴金属等を強引に買い取られてしまった。

<主な商品> 貴金属・時計・アクセサリー

 【被害防止のポイント】

・「不用品の回収のみ」「査定だけでも」という言葉をうのみにしない。

・買い取りを依頼するなら一人で対応せず、家族や友人に同席を頼みましょう。

・事前連絡のない勧誘は法律で禁止されています。突然、事業者が来ても家には入れないようにしましょう。

 

2.催眠商法(SF商法)  「無料でプレゼント」にはウラがある

例:「来場したら日用品プレゼント」と呼び込まれ、販売会場に行った。会場の雰囲気にのまれ「買わないと損」という気持ちになり、高額な健康食品を買ってしまった。

<主な商品>布団類・健康器具・健康食品など

【被害防止のポイント】

・「無料・プレゼント」という言葉につられて会場に行かないようにしましょう。

・周囲の雰囲気に流されないようにし、不要なものをすすめられたら、はっきりと断りましょう。

 

3.キャッチセールス  

例:「お肌を無料で診断します」と路上で声をかけられ、店までついていったところ、高額な美顔器をしつこくすすめられた。断りきれず、契約してしまった。

<主な商品・サービス>

アクセサリー、宝石、絵画、化粧品、エステ

 

【被害防止のポイント】

・肌の無料診断やアンケートなどというのは、高額な商品を買わせるための口実です。安易に協力したり、勧誘員の言うことをうのみにしないようにしましょう。

・店や事務所などにはついて行かないようにしましょう。

一人で悩まず相談しましょう

消費者ホットライン  TEL:188

※電話をかけると、アナウンスが流れ、お住まいの市町消費生活相談窓口、または三重県消費生活センターにご案内します。

[伊賀市] 多文化共生啓発イベント2017

2017/10/30 Monday お知らせ

[伊賀市] 多文化共生啓発イベント2017

10月8日、多文化共生啓発イベント2017が伊賀市国際交流フェスタと同時開催で行われました。晴天にも恵まれ、さまざまな国の屋台や各種団体のブース、ステージではダンスやピニャータ(Piñata)などが行われ、多くの国籍の住民が集まり、楽しい一日を一緒に過ごしました。

オープニングでは、伊賀市人権生活環境部長、同市議会議員、交流フェスタ実行委員長からあいさつがあり、参加者に多文化共生の社会に向けた取組を進めることの大切さについて触れられました。伊賀市は外国人住民の比率が約4.8%と、全国平均の約2倍となっています。地域社会の発展に貢献している外国人も多く存在し、多文化共生の進んでいる地域ではあるものの、今後も、ますます日本人住民と外国人住民が互いに協力し、ともに地域を支えていくことの重要性を話されました。そのためにも、こういったイベントで多くの人が交流し合うことは貴重な機会となります。

ステージやその周辺では、いろいろな文化のプレゼンテーションが行われました。イベントの冒頭では、琉球國祭り太鼓三重支部による舞踊が披露され、来場者と一緒に踊ったりして、盛り上がりました。

このグループで活躍するメンバーの1人にペルー人の小波津パブロさんがいます。

小波津 パブロ さん - 琉球國祭り太鼓 (スペイン語)

私は小波津パブロです。ペルー人です。5年程前から日本にいます。三重県伊賀市に住んでいます。実は、このダンスを好きになった理由は沖縄のダンスだからです。父方の祖父母は沖縄人です。家族からその文化を教わってきました。ですので、気持ちが高まります。ペルー、ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、アメリカでもこのダンスを通じてメッセージを伝えることができます。個人的には、ペルー人だけではなく、外国人が日本の文化をもっと知ってほしいです。日本に住んでいる外国人がここの文化を知ってほしいです。自分の名字が沖縄からきているか、本州からきているか、知ることは大切です。文化を知ることはいいことです。

イベントには国際交流屋台村も設けられました。参加者は様々な国の郷土料理を体験することができました。一つのブースではフィリピンの料理を提供していました。

イケダ マキ さん (フィリピノ語)

私はイケダ マキです。日本に来てから12年になりました。本日はフィリピン料理とペルー料理のブースを出店しています。フィリピン料理はポークバーベキューと”トロン”と言うバナナの春巻きがあります。それと、ペルー料理のドーナツもあります、カボチャとサツマイモで出来た”ピカロネス”と言うドーナツです。フィリピンのバーベキューは少し甘味があって日本の焼き鳥と似ています。日本人の口に合うと思います。

他にも、ブラジルの伝統的なコーヒーと手芸を提供していたブースがありました。そのブースの担当者が自分の国の文化を紹介することを楽しんでいました。

フクオカ マラ さん (ポルトガル語)

私の名前はマラです。17年程前から日本にいます。家族と来て、伊賀市で友達と一緒に手芸をしています。私たちは手芸で、出産祝いや花輪の作成や描画等をやっています。しかし、一番好きなのは私たちの心の中にある、ブラジルの大切な文化の一部であるブラジルコーヒーを提供することです。日本人は私たちのコーヒーをとても気に入ってくれます。素晴らしい経験です。日本人は私たちの紹介している音楽、料理、そしてコーヒー、すべてを気に入ってくれます。日本人に「日本のコーヒーはおいしいですか。」「日本のコーヒーと同じですか」と聞かれると、「いいえ、違います。」と答えます。ブラジルのコーヒーを試飲すると「日本のコーヒーよりずっとおいしい!」と言ってくれます。

中国人のなかはら えびんさんは25年間伊賀市に住んでいます。彼女はほかの住民の文化を知ることの大切さ、そしてお互いの文化を認め合うメリットについて話されました。

なかはら えびん さん (中国語)

こんにちは、私は楊慧敏です。私は二十数年前に中国の上海からこちらに来ました。個人的な面では、人生は一つの旅だと思っています。そして、私たちは旅の途中で様々な人と出会い、様々な文化や風習を見て、それらが人生という旅の景色となり、人生は豊かになっていきます。また、社会的な面では、異文化の流入は新鮮な血液を注入することと同じようなものです。この社会で私たちは互いを知って、認め合い、触れ合い、磨き合うことで社会的な発展を促進し、そうすることで私たちの生活は色とりどりなものになっていきます。

アメリカ人のスピクッザ ティモシーさんもイベントに参加しました。彼は異なる文化と触れ合うメリットを強調し、このイベントで得た楽しい経験を共有してくれました。

 スピクッザ ティモシー (Timothy Spicuzza)さん (英語)

私の名前はスピクッザ ティモシーです。10年程前に日本へ来ました。7年間住んでいますけど、その間に2年間母国へ帰りました。異なる文化を知ることは本当に大切です。新しい文化を知るためには様々な国がお互いに交流しあうのがとても大切です。平和な世界を作るためにはお互いを知り合うことが一番大切だと思います。全体的に楽しかったです。沖縄文化がとても好きで、こういうダンスも大好きです。素晴らしかったです。ほかの文化を知ることは本当に楽しかったし、おいしい料理もたくさんあります。ここが好きです。

南米の伝統であるピニャータ(Piñata)も披露されました。

ペルー出身の三重県国際交流財団の職員、上原ジャンカルロさんにお話を伺いました。

上原 ジャンカルロ さん  - 三重県国際交流財団

伊賀市・三重県にも、多くの外国の人が住んでいるので、日本の方にその文化を知ってもらうこと、そしてお互いの文化を分かち合うことによって(多文化)共生が作られると思います。こういう交流フェスタはとても大切だと思います。

ピニャータは南米の国々の誕生日会での一つのイベントとして設けられます。もともとはメキシコ発祥で、誕生日会にするお菓子割り(お菓子の詰まったくす玉)というようなイメージです。ピニャータを置いて、目隠しをした子供はそれを棒で割って、中に入っていたおもちゃ・お菓子等をみんなで取り合う誕生日会のゲームのようなものです。

今日私たちが出展しているのはペルーの伝統衣装です。きょうはチャランの衣装を着ています。これはペルーの沿岸部の衣装です。あと、楽器の体験もこのブースでできます。これはサンポーニャです。

この日は一日を通して、参加者はさまざまな国の文化・伝統を体験することができました。

 大橋 久和 さん - 主催者(伊賀市人権生活環境部長)

今、伊賀市には45か国、4700人の外国の方がいます。たくさんいますけど、日本人の方と交流しきれていません。そういうところを踏まえて、こういうイベントをすることによって、外国の屋台の料理あるいは外国の文化を知っていただくことで交流を深めていきたいと思います。

言葉では中々進みにくい点もあります。具体的には交流のイベントを通してお互いを知り合う機会が大事ではないかと思います。

文化や伝統は、文字や映像で得る情報だけでは、わかりにくいことも多くあります。実際に見て、触れて体験することが、それらを深く理解するためには欠かせません。今後、各市町等で開かれる国際交流イベントに参加してみてください。きっと楽しい時間と新たな発見が得られることと思います。