ご注意ください!!風しん患者が増加しています(2018年10月10日現在の情報)

ご注意ください!!風しん患者が増加しています(2018年10月10日現在の情報)

2018/10/23 Tuesday 健康、医療、福祉

2018年7月から関東地方を中心に、風しん患者数の報告が増加し、三重県においても例年になく増加しています。

風しん患者の発生状況 (単位は人)                                       

2014 2015 2016 2017 *2018
三重県 13
全国 319 163 126 93 952

*2018年の三重県は10月7日現在、全国は9月30日現在の人数です。

風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、胎児にも感染し、目や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが生まれることがあります。

既に妊娠している女性は、風しんワクチン接種を受けることができないため、妊娠する前に、ワクチン接種を受けることが最も有効です。また、妊娠した女性が風しんに感染しないように、周りの人は予防接種を受けるなど、気をつけましょう。

風しんとは

風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。咳やくしゃみで飛び散ったウィルスを吸い込むことで感染します。感染すると、2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状がでます。子どもがかかると軽い症状で済むことが多いのですが、大人がかかると、症状が長く続いたり、重症化することがあります。

治療方法

特別な治療法はありません。発熱や関節炎になどに対しては、症状を和らげる対症療法が行われます。

予防方法

風しんワクチン接種が最も有効な予防方法です。予防接種法に基づく、定期予防接種(2回)の対象の方は、無料で接種が受けられます。

定期接種対象者1期:1歳以上2歳未満

2期:5歳以上7歳未満で、小学校に入学する前の1年間

*定期接種の対象でない場合は、ワクチン接種は有料です。

ワクチン接種を受けたい場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

参考(日本語のみ)

三重県医療保健部薬務感染症対策課感染症対策班のページ

http://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/m0068000016_00001.htm

外国人が活躍する企業② 浅井農園

2018/10/23 Tuesday 健康、医療、福祉

外国人が活躍する企業② 浅井農園

三重県内でも正社員として働く外国人は増えてきています。外国人社員はどんな企業で働いているのでしょうか。外国人社員が活躍できるように、企業はどんな工夫をしているのでしょうか。

今回は、三重県内の大学に通う留学生、ゴカシン(Wu KeXin)さんとグェン・ティ・スアン・ダオ(Nguyen Thi Xuan Dao)さんが、アシスタントの有吉晴久(アリヨシハルヒサ)さんとともに、津市にある株式会社浅井農園を取材しました。

浅井農園は常に市場や顧客のニーズに応えるため、世界一おいしく、生産性の高いトマト作りに挑戦しています。年間1,000トンを超えるミニトマトを生産し、収益性の高い農業モデルを確立しました。

「インタビュー 生産開発部 部長 野村芳行 (Nomura Yoshiyuki) さん」

Q: 浅井農園の特徴は何ですか?

A: 浅井農園はミニトマトをメインに栽培していますが、日本でも結構珍しい栽培方法を取っています。もともとオランダにある技術、例えばハウスの中の環境を制御する機械などを持ってきて、オランダからのコンサルタントを迎え入れて、最先端の技術を勉強して進めています。

そういった意味では、なかなか日本にはできない農業を見ることができるかと思います。

浅井農園は海外の技術を取り入れる一方で、海外での販売や、海外への技術展開を進めたりしています。海外とのやり取りが増える中、世界中から若い人材が集まっているそうです。

「インタビュー 部長 野村芳行さん

Q: 外国人従業員の採用は増やしていきますか。

A: うちの特徴としては海外とのやり取りも多いです。そういった意味では、英語を話せる方もいてほしいと思います。10月ぐらいにスウェーデンから一人入社する予定になっています。そのほかの海外の方も興味があれば来てもらいたいと思っています。

Q: 外国人従業員には何か配慮をしていますか。

A: 特別大切ということはなく、同じメンバーですから、日本人も海外の人も関係なく接しています。ただ、日本語が難しかったりする場合があるので、恥ずかしがらずに言いたいことはどんどん言って、そして、コミュニケーションを取って行きましょうと(しています)。

一方で、外国人の社員は、どんな思いで働いているのでしょうか。中国出身とベルギー出身のおふたりに聞いてみました。

「インタビュー 研究開発部 吳 婷婷(Wu Tingting)さん」

Q:入社のきっかけは?

A: 私は三重大学の博士課程で今の代表取締役の浅井雄一郎と出会いました。現代の農業に科学理論を投入して、先進的な農業をやりたいという意識があって、それを浅井農園で実現できるのではないかと思(いました)。

Q:浅井農園で働いて良かったことは何ですか。

A: 働きやすい環境があります。皆ラフに(気軽に)接してくれてとてもうれしいです。また、自分の知識も活かしてグローバルに活躍できるような職場ですので(入社して)非常に良かったと思います。

Q: 他の従業員との関係はいかがですか。

A: 本当に外国人とか日本人とか差別なく、皆さんとも話しやすく、興味や普段の趣味など共通するところは多くあって、お友達のような関係、兄弟のような関係があります。

「インタビュー 生産開発部 レドゥアン・ハイダー(Redouane Haider)さん」

Q: 浅井農園で働いて良かったことは何ですか。

A: 皆のやる気が高いので、モティベーションも高いです。私も一緒に頑張れるところです。

Q: 他の従業員との関係はいかがですか

A: コミュニケーションを大事にしています。たくさんしゃべっていい関係を作りたいです。

浅井農園は、最先端の技術を取り入れたり、ダイバーシティ経営に取り組んだりと、農業のイメージを大きく変える会社です。社員は単なる農作業者ではなく、全員が研究テーマに取り組んでいるといいます。そうした、個々の従業員のモティベーションや、若く元気な従業員同士のコミュニケーションも、浅井農園の発展を支えていると感じました。

株式会社浅井農園
設立:1975年1月(創業1907年)
本社所在地:三重県津市高野尾町4951
URL: www.asainursery.com

最後に、野村さんが日本で働く外国人住民に応援メッセージをくださいました。

「インタビュー 部長 野村さん

A: 日本の企業で働くとなるといろいろと構えてしまうところもあると思いますが、皆さんがラフに話ができるような企業はたくさんあります。そういった意味では、あまり構えずに日本の企業のドアを叩いてはどうかなという風に思っています。

外国人リポーターのゴカシンさんとグェン・ティ・スアン・ダオさんが書いた記事はこちらに掲載されています。12月には報告会も予定されています。

外国人リポーターによる取材記事
www.mief.or.jp/jp/gaikokujinkatsuyaku.html
(株式会社浅井農園)(日本語・中国語・ベトナム語)

企業訪問報告会
日時:2018年12月8日(土)13:30~15:15
場所:アスト津3階(津市羽所町700)

このビデオは一般財団法人自治体国際化協会の助成金により制作しました。