四日市萬古焼・三重の伝統


三重県は、日本や海外に知られている多くの伝統産業を持つ県です。「四日市萬古焼」の急須や土鍋などの焼き物は、美しさと高品質でよく知られています。

yokkaichi banko yaki四日市市にある「ばんこの里会館」には萬古焼の素敵な展示品がたくさんあり、四日市萬古焼の商品を買い物できるコーナーもあります。この三重の文化の大切な技術を体験できる陶芸教室もあります。

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石崎さんから四日市萬古焼の特徴などの説明を聞いてみましょう。

1.萬古焼の歴史

「四日市萬古焼は、今から約280年前の江戸時代に、今の朝日町の小向というところで、沼波弄山という方が自分の作品に永遠に変わらない物、永遠に受け継がれる物として「萬古不易」という印鑑を押したのが始まりとされています。

四日市の萬古焼はその後になります。昔は『古萬古』と言いまして、大変芸術性の高い陶器でございました。その後に森有節という方が、中にもあるんですけれども『型萬古』という、ジグソーパズルのように組み合わさった型に土を張り付けてからそれを取るという技術を受けた萬古焼を発明しまして、それが後の四日市萬古焼につながったとされています。

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これが四日市で、産業として、「型萬古」ですので大量に作れるという流れがあります。

実際に何かと言いますと、こちらにある『土鍋』です。土鍋が今のところ80%のシェアを持っています。それから、昭和54年に国の伝産(伝統産業)の指定を受けました『急須』が有名でございます。

これが簡単に歴史の流れです。」

2.萬古焼の特徴

「今ちょっと述べましたように、四日市萬古焼の特色はこちらにある『土鍋』です。大きいお鍋ですが、『100人鍋』と言いまして、100人くらいの食事ができるような土鍋です。この土鍋は昭和34年に、今の窯業研究室、県の施設ですが、そちらで開発されました。それが全国シェアで今80%くらい締めております。四日市の土鍋は、ペタライトという耐熱の土が入っておりまして、火にかけても割れないということで全国に広まっていきました。

banko yaki trainning 2それと特色はもう一つあります。昭和54年に国の伝産を受けました紫泥の急須です。常滑産は赤い急須ですが、うちの方は紫の泥と書きまして、その急須が水沢のお茶、この近くにお茶の産地もございまして、そういうお茶の産地と合いまして、お茶が大変おいしく飲めます。

その二つが特色とされています。」

3.萬古焼の主な生産品

「お客さんが一番買われるのは、やっぱり紫泥の急須がたくさん売れています。季節がら、耐熱のものだったり、ご飯鍋とかそういうのもたくさん売っております。土鍋もたくさん売れています。

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萬古焼の技術を体験したい人には、陶芸教室もあります。一日だけの陶芸体験コースと、本格的に学べる定時陶芸教室の二種類があります。どちらも、料金に材料代も含まれていて、指導者もいます。

体験コースは、曜日によって午前(9時~12時)、午後(13時~16時)に行われています。陶芸教室は3部に分かれていて、曜日によって午前、午後と夜間(18時~21時)に開催しています。体験コーナーと陶芸教室の詳しい情報は「ばんこの里会館」にお問い合わせください。

4.体験について

「今日は定時教室ということで、週に一回のお客さんが今おみえになりまして、自分の思い思いの作品を作られています。月に4回ある方もみえると思いますけど、プロ顔負けのテクニックで作られています。伝統の継承になればと思います。」

ばんこの里会館は、月曜日が休館日です。陶器などの販売コーナーは、火曜日から日曜日10時から17時まで営業しています。体験コーナーや販売コーナーのほかに、一日20食限定の食堂や、講演会用のホールなどを借りることもできます。

ばんこの里会館では、三重県の伝統を知ることのほかに、家族と楽しい一日を過ごしたり、萬古焼の陶器などを買ったりできます。石崎さんから、ばんこの里会館を訪ねてみたい人へのメッセージをいただきました。

 

「ばんこの里会館では、一日陶芸や一日絵付け体験もできますので、たくさんの方がご来場いただければと思います。

食堂もありますので、ぜひお越しいただければと思います。よろしくお願いいたします。」

「三重を知ろう」では家族などで訪れるところの情報が様々あります。