このビデオでは、三重県尾鷲市にある、三重県立熊野古道センターを紹介します。この施設を訪れると、東紀州地域（紀北町、尾鷲市、熊野市、御浜町、紀宝町）の歴史や伝統、文化に触れることができます。

熊野古道センターの建物は、尾鷲ヒノキと熊野杉で作られています。訪れた方は、建物の大きさ、美しさ、その造りに驚き感動するでしょう。約７千本のヒノキを使った独特な構造の建物で、ヒノキの良い香りが印象的です。

2004年に熊野古道が世界遺産として登録されたことを記念して、2007年に三重県がこの施設をオープンさせました。熊野古道センターの主な役割は、熊野古道訪問者に対して道案内や周辺地域についての情報提供をすること、地域の方々との交流を深めこの地域の活性化に寄与する活動を進めることなどです。

熊野古道センターには３つの建物があり、訪問者が参加できる様々な行事も行っています。

１．交流棟－地域の方々が集まったり、訪問者がヒノキや地域の素材を使った体験学習などができるスペースです。多彩な行事が開催されています。

２．展示棟－熊野古道とその周辺の歴史、自然、文化が一目でわかる多数の展示物を見ることができます。企画展示室では、さまざまな企画展が開催されます。

３．研究収蔵棟－重要文化財対応の特別展示室、熊野古道や東紀州地域の研究と学習のための図書資料室があります。

展示棟には、訪問者の興味をひく展示物がたくさんあります。2014年には、熊野古道が世界遺産として登録されてから10周年を迎えます。熊野古道センターを訪問すれば、３県（三重県、奈良県、和歌山県）にまたがる全国でも有名な観光地の一つ、熊野古道についての案内や情報が得られます。

熊野古道とその周辺の文化を、実物資料やレプリカ、映像などから学ぶことができ、現代から江戸時代にタイムスリップをした気分になるような素晴らしい展示物も見られます。

美しい映像に感動すると同時に、この地域の素晴らしい文化や伝統がよく分かるようになります。

熊野古道周辺の様々な動植物の写真や標本が展示してあります。この地域特有の木々や植物の種に関する資料などの興味深い展示品が、この地域をさらに魅力的に感じさせます。この地域で収穫される主な海の幸についても、この展示棟で知ることができます。尾鷲市は、ブリがたくさんとれることで有名です。

展示棟では、熊野古道の歴史や四季の美しい景色の映像のほか、様々なテーマの映像が見られます。

ご家族と一緒に熊野古道センターで東紀州の歴史や文化について学び、楽しい一日を過ごしませんか。

アクセス – 鉄道の場合

名古屋から出発する「ＪＲ特急ワイドビュー南紀」に乗車。桑名、四日市、鈴鹿、津と松阪を通り過ぎ、「尾鷲」で下車。路線バス「紀伊松本行き」（約10分）に乗り「熊野古道センター前」で下車。

自動車でお越しの場合

伊勢自動車道「勢和多気JCT」から紀勢自動車道に入り「尾鷲北IC」で下ります。国道42号線を横切って直進し海沿いの県道778号線を走れば、尾鷲北ICから約10分で着きます。津ICから熊野古道センターまでは、１時間半くらいで行くことができます。

熊野古道センターまでは、海や山の自然の景色がとても綺麗で、ドライブにも最適です。もし道に迷ったら、地域の方々が優しく道を教えてくれるので、遠慮なく尋ねてみてください。