多文化共生社会に向けて地域社会で活躍する外国人住民

多文化共生社会に向けて地域社会で活躍する外国人住民

2018/12/27 Thursday お知らせ

様々な価値観や文化的背景を持ちながらも、積極的に日本の文化や習慣、生活様式、言語を身につけようと、努力している人や、住民として暮らし、社会の一員として地域で活躍している人も多くいます。

今回紹介するのは、外国人住民の中でも、ブラジルに次いで2番目に多い中国の方で、地域のコミュニティと積極的に交流している2人の方にお話を伺いました。

初めに、三重大学の大学院生で、中国人留学生の団体「学友会」の代表を務めている孫さんに、国際交流や地域で取り組んでいる活動に参加した経験についてお話を伺いました。

「インタビュー 孫さん – 日中学友会」

A:今年はちょうど日中友好平和条約締結40周年を迎え、日中友好協会と私達、三重県庁の支援を受けて、知事とのコミュニケーションを図る「知事と話そう」というイベントに参加しました。

三重大学の3人の日本人学生と3人の中国人留学生が三重県知事と交流し、三重県に対する思いなどを話しました。最後に、私たち留学生と日本人学生が学生大使として、若者独自のやり方で、平和的で友好的な関係を続けていくことを提案しました。

他に、毎年津市で開催される、「わいわいがやがやフェスタ」があります。誰もが自分の国の民族文化を披露することができます。今年は11月11日で、屋台村の活動もあります。自分の国のおいしいものや芸術品などのお店を出します。私たちも毎年参加しています。 私はオペラや民俗舞踊などで出ています。

別の活動としては、以前から毎年、私たちの学校ではビーチの清掃をしており、中国人留学生もほとんどが参加しています。清掃後は、地元の漁師さんたちから魚などをいただきました。

Q: 三重県がもっと多文化共生社会になっていくために、大切なことはどのようなことですか。

A: 私は日中友好協会の外国語教室で中国語を教えています。私の生徒の中には、中国語弁論コンテスト、つまり中国語のスピーチ大会に参加する人がいます。彼のスピーチの内容は、多文化共生に関するものでした。

ある日本人の学生は、中国人の女の子がクラスに転入すると聞きましたが、友達にはならないだろうと、最初は興味を持ちませんでした。しかし、その転校生が来た後、非常に仲の良い友達同士になりました。外国人だから仲良くなれないだろう、という最初の思い込みは、正しいものではありませんでした。色眼鏡をかけて外国人を見ないようにすることの大切さを訴えました。

よりよい多様な社会を築き上げるのであれば、実際に聞いて、見て、体験することがポイントです。外国人と実際に交流をすることが大事です。そうすることによって、各国の人々に対して理解が得られます。

次に、三重大学を卒業後、20年近く三重県に住んでいる蔡さんにお話しを伺いました。これまでに参加した地域のイベントや学校との関わりについて語ってくださいました。

「インタビュー 蔡さん」

A: 私たちの子どもは、地域の子ども会に参加しています。すべての親も順番に活動を計画し、参加します。

毎年、新入生のための歓迎会や、春と秋の廃品回収、夏には家族同伴の旅行があり、冬にはボーリング大会が行われます。

活動を通して、子どもたちは、異なる学年の子とのコミュニケーションが増えて、関係が深くなります。それから、親同士も活動があるので、子供たちが楽しい時間を過ごしながら、親も楽しく過ごせます。私たちの地域には、毎年スポーツ大会という大きなイベントがあります。 私たちの子どもも積極的に参加しています。選手に選ばれた場合、子どもたちは努力してチームメンバーと一緒に頑張ります。

もう一つとしては、学校の教師と親が協力してつくるPTAという制度があります。親は学校に行き、学校の教育活動に参加、協力することができます。

私は運よくこの活動に参加することができました。PTA本部のメンバーも務め、他の子の親と一緒に活動に参加しました。プライベートの時間を取られますが、学校の仕組みをよく理解し、学校での子供の生活を知ることもできるし、先生とも良い交流を持つことができます。だから、私にとって、とても良いことでした。(PTAに参加したことで)社会に溶け込む良い機会を得ることができました。

Q: 子ども会、PTA以外に日本人と交流する機会はありますか。また、どのように交流をしていますか。

A: たくさんあります。私はママ友とコミュニケーションを取っています。 一緒に食事に行き、子どもの状況について話したり、学校の状況についても話します。また、ママ友を家に招き、一緒に自分の得意な料理を作って交流します。とても楽しいです。

それから、近所の人との関係も非常に良いです。お隣さんは、よく彼らが作った美味しいものを分けてくれます。私も自分が作った美味しいものを持っていきます。

私たちは自宅で音楽教室をしています。 音楽の交流以外にも、花見やバーベキューなど、毎年、忘年会や新年会も開催して交流を楽しんでいます。

特に2011年には東日本大震災の後、何回かチャリティーコンサートを行いました。さらにその後、約2〜3年続けて、チャリティーコンサートで得たお金と、集めた募金を自らの手で東北の被災地域へ持っていきました。私たちは現地の仮設住宅や公民館などでコンサートを行いました。 この活動によって、私が住んでいる近辺の狭い範囲ではなく、広い範囲での交流ができ、私たちにとって非常に有意義なものだったと思います。

今回の方のように、自ら進んで地域のコミュニティと関わりを持つことで、互いの違いを知り、伝えあおうとすることが、多文化共生社会の実現のためにとても重要です。地域のコミュニティとの交流を増やすことは、日本人住民と外国人住民が、互いに異なる価値観や意見を共感でき、多様性を尊重できる風土をつくることにつながります。さまざまな異なる背景を持つ人々が、地域住民として一緒になって社会を築いていくために、積極的に地域の人々と交流する機会を持つようにしましょう。

2018~2019年 年末年始のイベントの紹介

2018/12/27 Thursday お知らせ

2018~2019年 年末年始のイベントの紹介

年末年始に予定さているイベントを紹介します。ぜひ、家族や友達と一緒に出かけてみてはいかがですか。

*日程、料金等が変更されている場合があります。詳しい情報が必要な方は、ホームページや問い合わせ先にご確認ください。(電話は日本語対応のみ)

ナガシマスパーランド カウントダウン&New Year’s Party

東海地区最大級のカウントダウンイベントです。人気アーティストによるカウントダウンライブ、遊園地のアトラクションが乗り放題で、温泉にも入れます!新年を祝う打ち上げ花火もあります。

日時:2018年12月31日(月)20:00~2019年1月1日(火)3:00

住所:ナガシマスパーランド(桑名市長島町浦安333)

料金&詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_39628.html

カウントダウン公式ページ→こちら

問い合わせ先:0594-45-1111

高田本山専修寺 報恩講(お七夜)(タカダホンザンセンジュジ ホウオンコウ(オシチヤ))

2017年、国宝に指定された高田本山専修寺では、大晦日(おおみそか)(12月31日)の夜に、除夜(じょや)の鐘(かね)をつくことができます(人数制限があります)。1月9日~16日の「お七夜」では、7昼夜お経が唱えられ、周囲の寺内(じない)町(ちょう)には露店が並び、多くの人でぎわいます。

日時:2019年1月9日(水)~2019年1月16日(水)

住所:高田本山(たかだほんざん)専修寺(せんじゅうじ)(津市一身田町(いしんでんちょう)2819)

料金:無料

詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_34902.html

問い合わせ先:059-232-7234

モクモクのお正月(モクモクノオショウガツ)

絵馬を書いたり、お餅つき、餅まき、コマ回しに羽子板選手権など、イベント盛りだくさんです! 日本の伝統芸能・和太鼓の演奏や,ミニブタショーもあります。

日時:2019年1月2日(水)~2019年1月6日(日)

住所:伊賀の里モクモク手づくりファーム(伊賀市西湯船3609)

料金:入園料500円(イベントによって追加料金が必要なものがあります)

詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_13407.html

問い合わせ先:0595-43-0909

ベルファームの楽しいお正月

小学生以下の子どもが参加できる餅つき体験(有料)や、凧(たこ)あげ(2日のみ、雪・強風のときは中止)、けん玉やこま回しなど、伝統的な日本の遊びのイベントを実施します。松阪牛グルメも販売します。

日時:2019年1月2日(水)・3日(木)
住所:松阪市農業公園ベルファーム(松阪市伊勢(いせ)寺(でら)町551-3)

料金:無料(一部有料)

詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_39688.html

問い合わせ先:0598-63-0050

伊勢神宮 初参りパーク&バスライド及び交通規制

年末年始の伊勢神宮周辺は大渋滞が予測されています。渋滞対策として、県営サンアリーナ周辺に臨時駐車場を開設し、伊勢神宮外宮周辺、内宮駐車場までシャトルバスを運行します。日によって時間が変わりますので、ご注意ください。

詳しくは、「らくらく伊勢もうで」のホームページをご覧ください。

交通情報(日本語)http://www.rakurakuise.jp/content/regulation.php

英語ページ http://www.rakurakuise.jp/en

年末・きいながしま港市(ネンマツキイナガシマミナトイチ)

約80のブースが出店し、安くて鮮度抜群の海産物や紀北町の特産品を販売します。買ったものを、その場で焼いて食べられる無料ブースもあります。マグロの解体ショーなど、日替わりイベントも開催します。

日時:2018年12月21日(金)~2018年12月30日(日) 09:00~14:00

住所:長島港内特設会場 (北牟婁郡(きたむろぐん)紀北町(きほくちょう)紀伊長島(きいながしま)区)

料金:入場無料

詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_17460.html

問い合わせ先:090-4865-5303

鳥羽湾・あご湾 初日の出クルーズ(トバワン・アゴワン ハツヒノデクルーズ)

海の上から初日の出を楽しめる特別なクルーズで、新年の美しい海の写真を撮ることができます。 お神酒(みき)も振舞われます。

日時:2019年1月1日(火) 06:30~

出航場所:鳥羽湾クルーズ 鳥羽マリンターミナル (鳥羽市鳥羽1-2383-51)

あご湾クルーズ 賢島港(志摩市阿児町神明752-11)

料金&詳細:https://www.kankomie.or.jp/event/detail_7040.html

鳥羽湾クルーズ公式ページ→こちら

あご湾クルーズ公式ページ→こちら

問い合わせ先:鳥羽湾クルーズ0599-25-3145

あご湾クルーズ0599-43-1023