外国人のための避難所訓練

災害時に知っておくべき知識の大切さ

2015/12/15 Tuesday 防災情報

三重県の主催で外国人住民を対象にした避難所訓練が開催されました。この訓練では、避難情報や警報についての説明と、発令された時に取るべき行動についても教えてもらいました。

この訓練は、大切な内容を外国人住民の参加者が理解できるように、6言語に通訳しながら進められました。

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初めに多文化共生課長が、日本はよく地震や津波が起こる国であることを理解することが大切、この訓練は外国人住民に正しい知識を伝えるために開催する、と挨拶しました。

津市危機管理部防災室の高山博樹さんから、テレビやその他のコミュニケーションツールから流される避難情報等の種類について教えてもらいました。

あなたは「緊急地震速報」の意味がわかりますか?強い地震が起こる直前に発表される情報です。

強い揺れが来るまで、数秒しかありません。机の下に隠れるなど身を守るようにして下さい。

津波及び洪水の危険性がある場合には、警報や避難情報が発令されます。

  • 避難準備情報:避難準備情報が出されたら、すぐに避難ができる準備をしなければなりません。避難に時間がかかる方(体の不自由な方、高齢者、乳幼児など)は、避難行動を開始します。
  • 避難勧告:被害が発生する危険性がある地域に住む住民に出されます。避難できる準備が整ったら避難をしなければなりません。
  • 避難指示:避難勧告よりも緊急度が高い場合に発令されます。ただちに安全な場所へ避難をしなければなりません。
  • 特別警報:今まで観測されたことがない甚大な災害、被害の危険性がある場合に発令される警報です。

参加者は、警報や避難情報に関する知識を教えてもらった後に、AED(自動体外式除細動器)を使った心停止状態の人の応急処置の訓練を受けました。

この知識はとても重要です。応急処置の方法を知っていれば、家族の命を助けることもできます。

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[インタビュー 津市危機管理部防災室の高山博樹さん]

「日本は世界の中でも地震が多い国ですので、避難所を確認して、家族のために非常時の持ち出し品を準備するなどを進めてください。

(緊急地震速報が流れたら)数秒後に大きな揺れが来ますので、頭部を守る姿勢をとって、安全を確保してください。」

津市のメール配信システムの紹介もありました。津市の避難情報等がメールで連絡されます。

[インタビュー 津市危機管理部防災室の高山博樹さん]

「津市防災情報メールの受信内容に合わせて早めの避難をお願いします。」

最後に、説明や訓練の内容についてわからなかったことを質問したり、意見を出し合う時間がありました。参加者は、災害時に関する大切な情報について学ぶことができました。

[インタビュー③ インド国籍のソニアーモモイさん]

「この訓練はとても役に立ちました。私の国では津波の経験はなかったけど、地震は少ないけど起こります。日本に来てからこの訓練でこんな大切な情報を得て、自分や周りの人の守り方が学べて、とても良かったです。」

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[インタビュー④ フィリピン国籍のハシモト・ジョビさん]

「今日学んだことは全部大事ですね。例えば山に住んでいる人とか、テレビがつながらない場所に住んでいる人や携帯電話を持っていない人でも、情報が届けば準備ができる。山に住んでいる人はがけ崩れなどの危険もあるけど、情報があればすぐに避難できるから、避難情報がすごく大事だと思います。

私が住んでいる家は川のそばにあるので、避難情報が無かったら、いつ川があふれてくるかわからないから、避難情報があれば助かります。

あとは、AEDを使って人の命を助ける訓練も、ここで学んだので役に立つと思います。」

[インタビュー⑤ ペルー国籍のルイス・リスコさん]

「災害時(台風や地震など)に市役所が情報を携帯電話に送信することはとても大切だと思います。テレビやラジオなどで情報配信をしていますが、私たちは日本語が分からないため、多言語でメールを配信することは一番大事ですね。」

[インタビュー⑥ ブラジル国籍の田中レオニセさん]

「今日は各避難情報の意味といつ避難をしなければならないかについて、多言語で説明されました。避難情報の種類が多くて、各情報の意味がわからなかったけど、今日の内容はとても分かりやすかったです。最初の避難準備情報で準備をして、いつ避難すればよいか教えてもらいました。私たち外国人は避難情報が発令されたらすぐに家から出たりしますが、状況によっては、外へ出てれば危険です。」

三重県は、外国人住民に災害時に取るべき正しい行動を伝えるために、この訓練を準備しました。 このように多言語の通訳がある訓練を、県では年2回開催しています。

[インタビュー⑦ 三重県多文化共生課長 津谷 章雄]

「三重県には外国人住民の方々がたくさんみえます。その方々が地震とか津波とか台風とか、そういったものから自分の身を守っていただく、そして家族の方や友達も守っていただく。そのために、今回の訓練を開催させていただきました。」

[津市] 企画展「くらしの道具~いま・むかし~」

2015/12/15 Tuesday 防災情報

三重県総合博物館で企画展「くらしの道具~いま・むかし~」が開催されます

三重県総合博物館(MieMu)

おこした炭を入れて使う炭火アイロンや、洗濯物どうしを擦り合わせて汚れを落とす洗濯板など、くらしのなかで使われてきた道具約300点を展示します。社会科で「昔の道具」を学習する小学生も、くらしの道具への理解を深められる展覧会です。

【日時】2015年12月12日(土)~2016年1月24日(日)

9:00~17:00(土日祝は19:00まで)*入場は閉場の30分前まで

※休館日:12月14日(月)、21日(月)、28日(月)~1月4日(月)、1月12日(火)、18日(月)

【場所】三重県総合博物館(MieMu)3階企画展示室(津市一身田上津部田3060)

【料金】

くらしの道具展

基本展示とのセット観覧券

一般

500円

800円

学生

300円

480円

高校生以下

無料

無料

 

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