「地震が起こった時の対応について(外にいた場合)」

「防災講座」ビデオ ・ 「地震が起こった時の対応について-外にいた場合-」

2011/11/02 Wednesday 防災情報

「地震が起こった時の対応について(外にいた場合)」のビデオ 日本語原稿

地震は、いつ、どこで起こるかわかりません。地震が起こった時に、あわてずに、安全に避難するためにはどうすればいいのか、今、考えておくことが大切です。

建物の外にいる時に地震が起こったら、いちばん大切なことは、あわてずに、おちついて、行動することです。外にいる時に地震が起こった場合は、いる場所や、地震が起こった時のまわりの状況によって、必要な行動が違います。

 

街の中を歩いている時に地震が起こった場合、ビルのガラス窓が割れたり、建物の壁がくずれたりして、上から落ちてくることがあります。また、看板や塀などが落ちたり倒れたりしてくることもあります。このような危険から身を守るために、できるだけ広い場所に避難することが必要です。近くに広い場所がない場合は、大きく頑丈な建物の中に避難しましょう。

 

海や川の近くにいる時に地震が起こった場合は、津波が発生する危険がありますので、すぐに高い場所に避難しましょう。

 

車を運転している時に地震が起こった場合は、あわてて急ブレーキをかけるのは危険です。ハザードランプを点灯し、後ろから来る車に停まることを知らせてから、ゆっくりと道路の左側に車を移動し、車を停めます。地震の揺れがおさまったら、カーラジオで地震情報を聞くなどして、状況を確認してから、

避難するなどの必要な行動をとりましょう。車を置いて避難する場合は、消防車や救急車、パトカー等の通行の邪魔になった場合に車を移動させる必要がありますので、車に鍵をつけたままで、車のドアも鍵をかけないようにしてください。

 

電車やバスに乗っている時に地震が起こった場合は、つり革や手すりなどにしっかりつかまり、地震の揺れがおさまるのを待ちます。座っている場合は、体を前かがみにして足をふんばります。電車やバスが急に停まることもありますので、注意してください。揺れがおさまったら、乗務員の指示にしたがって避難してください。

 

駅のホームにいる時に地震が起こった場合は、地震の揺れで、線路に落ちないように注意しましょう。揺れがおさまったら、駅員の指示にしたがって避難してください。地震が起こると、電車やバスなどが動かなくなることがあります。そのために、家に帰ることができなくなる場合もありますので、災害用伝言ダイヤルなど家族と連絡をとる方法を、地震などの災害が起こる前に、決めておきましょう。また、職場や学校から歩いて家に帰るルートを考えておくことも必要です。

 

コンビニエンスストアやガソリンスタンドの中には、災害が起こった時に歩いて家に帰る人に、水や道路情報、トイレ等を提供する「帰宅支援ステーション」に指定されているところがあります。そのような場所には、特別なステッカーが貼られていますので、職場や学校から家に帰る道の途中にある「帰宅支援ステーション」を確認しておきましょう。

 

地震は、忘れたころに起こります。いつ、どこで起こっても、落ち着いて行動できるように、日頃から、地震が起こった時の行動について考えておきましょう。

「防災講座」 – 災害発生後の連絡方法

2011/11/02 Wednesday 防災情報

防災講座 「災害発生後の連絡方法」

地震、津波、台風や大雨による洪水などの大きな災害が発生すると、被災地にいる家族や友人、親戚などが無事かどうかを確認する電話が多くなり、電話がつながりにくくなります。また、停電や電話関連施設の被災によって、電話や電子メール等が使えなくなることもあります。

 いざというときの連絡方法、連絡が取れないときの集合場所などを、災害が起こる前に、家族で話し合っておくことが大切です。

 被災地から別の地域への電話は比較的つながりやすいので、県外の親戚や友人に連絡をして、その親戚や友人から被災地にいる家族に伝えてもらうのもよい方法です。

携帯電話の場合、通話ができなくてもメールはできることもあるので、電話だけでなく、家族の間でメールもできるようにしておきましょう。

 大きな災害により、被災地で電話がつながりにくくなった場合、NTTの「災害用伝言ダイヤル171」の利用が開始されます。

 自分が無事であることや、どこに避難しているのかを知らせる伝言を、災害用伝言ダイヤルセンターに録音しておくことで、家族や知り合いは直接電話がつながらなくても、伝言を聞くことで、あなたが無事でどこにいるのかを確認することができます。

災害用伝言ダイヤルを利用するには、NTTの固定電話か公衆電話で「171」をダイヤルし、あとは音声案内に従って操作します。しかし、音声による案内はすべて日本語ですので、日本語のわからない方でも、伝言を録音したり、録音した伝言を聞くことができるよう、今から説明します。

〔伝言を録音する場合〕

1.「171」をダイヤルします。

2.日本語のメッセージが聞こえます。

  「伝言を録音する場合は「1」、録音されたメッセージを聞く場合は「2」、暗証番号を利用する録音は「3」、暗証番号を利用する再生は「4」をダイヤルしてください。」

3.暗証番号なしで録音する場合は「1」、暗証番号を利用して録音する場合は「3」をダイヤルします。

「3をダイヤルした場合は、4ケタの暗証番号をダイヤルしてください」という日本語のメッセージが聞こえるので、そのあとで、4ケタの番号をダイヤルしてください。

4.日本語のメッセージが聞こえます。

「被災地の方はご自宅の電話番号、または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を

市外局番からダイヤルしてください。被災地域以外の方は、連絡を取りたい被災地

の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください。」

5.被災地にある自宅などの電話番号を市外局番からダイヤルします。携帯電話の番号や、被災地以外の電話番号は使えませんので、注意してください。

6.日本語のメッセージが聞こえます。

  「電話番号・・・・・・・・(あなたがダイヤルした電話番号)の伝言を録音します。プッシュ式の電話機をご利用の方は、数字の「1」のあと、「#」を押してください。

  ダイヤル式の電話の方はそのままお待ちください。電話番号を間違えた場合は、電話を切って、もう一度かけなおしてください。」

7.「1#」を押します。

8.日本語のメッセージが聞こえます。

「伝言をお預かりします。ピッという音の後に、30秒以内でお話ください。お話がおわりましたら、数字の9の後に#を押してください。」

9.ピッという音の後で伝えたいメッセージを30秒以内で話し、その後「9#」を押します。

10.日本語のメッセージが聞こえます。

  「伝言をくりかえします。録音した内容を訂正したい場合は、「8#」を押してください。」

11.自分が話したメッセージが聞こえてくるので、内容を確認します。内容を訂正したい場合は、「8#」を押します。

12.訂正しない場合は、「伝言をお預かりしました。」という日本語のメッセージが聞こえます。その後、電話を切ります。訂正する場合は、7~11の手順をくりかえします。〔伝言を聞く場合〕

 

〔伝言を聞く場合〕

1.「171」をダイヤルします。

2.日本語のメッセージが聞こえます。

「こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は『1』、再生される方は 『2』、暗証番号を利用する録音は『3』、暗証番号を利用する再生は『4』をダイヤル してください。」

3.暗証番号を使わない場合は『2』、使う場合は『4』と4ケタの暗証番号を押します。

4.日本語のメッセージが聞こえます。

「被災地の方はご自宅の電話番号、または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください。被災地域以外の方は、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください。」

5.伝言を聞きたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルします。

6.日本語のメッセージが聞こえます。

「新しい伝言からお伝えします。伝言をくりかえす時は、『8#』を、次の伝言を聞く時は『9#』をおしてください。」

7.一番新しい伝言を聞きます。

もう一度同じ伝言を聞きたい時は「8#」をおします。

次の伝言を聞きたい時は、『9#』をおします。

 

8.他の伝言がある場合は、「次の伝言をお伝えします。」というメッセージが聞こえます。

伝言がすべて再生されたら、「お伝えする伝言は以上です。」というメッセージが聞こえます。

 

9.電話を切ります。

 

NTTの固定電話を利用する災害伝言ダイヤルでは、電話の種類(ダイヤル式、プッシュ式等)で、操作方法が少し変わるところがありますが、このビデオでは、一般的なプッシュ式プッシュ回線電話での使用方法を説明しています。

 

この他の連絡方法には、携帯電話・PHSを使った災害用伝言板サービスがあります。災害時、携帯各社提供のウェブサイト上に災害用伝言板というメニューが追加されます。伝言を書き込む場合は「登録」を選択し、自分の状況やメッセージを書き込みます。

書き込まれたメッセージは、携帯電話の番号を入力することで確認でき、他社の携帯電話やインターネット上からも見ることができます。

固定電話の災害用伝言ダイヤル171、携帯電話の災害用伝言板サービスは毎月1日や8月30日から9月5日まで防災週間などに体験利用を行っています。

いざというときに備え、一度家族で使用方法を練習しておきましょう。