JICA草の根技術協力事業「サンパウロ州におけるデカセギ帰国者及びその子弟支援のための心理専門職等による支援体制の構築」平成24年度最終報告会

2012?12?27? お知らせ

2012年12月04日(火)名古屋市で、『JICA草の根技術協力事業「サンパウロ州におけるデカセギ帰国者及びその子弟支援のための心理専門職等による支援体制の構築」平成24年度最終報告会 』が開催されました。

2012年、「サンパウロ州におけるデカセギ帰国者及びその子弟支援のための心理専門職等による支援体制の構築」により、ブラジルの臨床心理士が来日し、三重県、愛知県、滋賀県において、ブラジル人コミュニティの状況について調査を行いました。臨床心理士は日本滞在中に、個別相談会を行ったり、ブラジル人学校を訪問したりして、在住ブラジル人家族の日常生活について知ることができました。

consultas psicologicas調査期間中には、広範囲にわたる貴重なデータを収集することができました。名古屋市で開催された会議では、以下のような調査結果が、出席者の方々に紹介されました。

  • ブラジルへ帰国する子どもは、現地の学校に適応しづらい状況になっています。言葉や文化の違いにより、馴染みにくい現実があります。
  • 保護者の方々にも子どもの学校に馴染んでもらうために、様々な学校行事が行われます。学校行事を通して、学校との関係が深まり、子どもと積極的に接することができます。
  • 帰国するブラジル人のために支援事業を行っているNPO法人やその他の組織がありますが、臨床心理士としての経験上、実際に活用しているブラジル人はあまり多くありません。
  • 帰国したブラジル人の中で、ポルトガル語と日本語の両方ができる人は、グローバル企業に勤めています。こうした努力をする人には、採用されるチャンスが豊富にあります。
  • サンパウロ州に帰国する子どもを支援する「プロジェクト・カエル」があります。
  • 子どもの成長には、親の支えが大変重要です。しかし、親子の関係が築けていない家庭は少なくありません。家庭で親から愛情を注いでもらっていない子どもの多くは、勉強をする希望が見いだせません。

臨床心理士は、教育以外のことに関する参加者の様々な質問にも答えていました。多くの質問は、在住外国人と関係のある組織で働く日本人の方々からでした。

ブラジルから来た3人の臨床心理士から、日本の様々な地域で参加した、数ヶ月にわたる、今回の研修の感想を教えていただきました。