進路ガイダンス 2012年9月23日(日)に伊賀市で「進路ガイダンス」が開催されました。 Share!FacebookEmailTwitterWhatsApp 2012/10/19 Friday ピックアップ, 教育, 教育 http://mieinfo.com/videos/videos/2012/gov/2012/09/23-09%20shinro%20gaidansu-jpOK.mp4 伊賀市で、外国につながりをもつ子どもと保護者の進路ガイダンスが行われ、約250人の子どもと保護者、教師など、教育に関係のある方々が参加しました。参加者は、この催しで、日本の教育制度や三重県の高校進学に関する情報を得ることができました。 伊賀市で進路ガイダンスを開催するのは、今回で11回目でしたが、これまでで最も規模の大きいガイダンスとなりました。 当日は言語別に会場が別れていましたが、ポルトガル語の会場で講師を務めたのは、伊賀市役所で通訳として働いているサカタ・ハルエさんでした。勉強を続けることは、将来どの分野に進むにしてもとても重要であり、日本では約99%の学生が高校へ進学するということも話していただきました。 高校へ進学するためには「入学者選抜」と呼ばれる試験に合格しなければなりません。試験は、毎年2月~3月に実施されます。 三重県内には、3種類の課程があります。 全日制課程(昼間) 定時制課程(昼間・夜間) 通信制課程(通信指導) 全日制と一部の定時制では、農業、工業、商業などの専門学科を設けている高校もあります。 将来、大学への進学を希望する学生は、全日制課程を選ぶことによって、進学の可能性を高めることができるということです。 進学先を選ぶときには、多くのことを考える必要があります。自分が勉強したいことや将来の目標はもちろん、高校までの通学方法、掛かる費用、学科の選択などについても、しっかり検討しなければなりません。志望校を決める前に、中学校の担任の先生や進路担当の先生と相談をしたり、学校説明会に参加したり(毎年各高校では学校の様子を見学できる機会を設けています。)、できるだけたくさんの情報を得ることが大切です。 学費をきちんと納めるためには、事前に貯金をしておくことが大切です。講師の方によると、日本人家庭の多くは、子どもの高校や大学への進学資金のために、子どもが生まれた年から、決まった金額を毎月貯金しています。学費、交通費、学用品費など様々な費用を含めると、高校生ひとりにつき、1年間に35万円くらいは必要になるということです。 学費を納めることが難しい家庭には「奨学金制度」(学生のためのローン)があります。 三重県教育委員会には、無利子でお金を貸して、卒業した後に返還してもらうという制度があります。奨学金制度に関する詳しい情報は、学校の先生に尋ねてください。 奨学金制度を利用するためには、種類によっては、学校での好成績が必要とされる場合があります。また、成績が良ければ良いほど、将来の進路の選択肢が増えます。勉強を頑張って続けることが、自分の理想の将来につながるということが、この進路ガイダンスで得た最も大切な情報のひとつでした。 参加者は、伊賀市内の各高校の代表者から、各高校や学科の説明を聞き、多くの情報を得ることができました。 その後、3人の現役高校生と1人の現役大学生から、高校生活について話してもらいました。彼らは、現在は、日本の学校にとてもよく馴染んでいて、大きな問題に直面したことは無いということですが、高校へ進学した直後には、勉強が難しくて大変だったそうです。また、両親に学校からの連絡を伝える時や、複雑な問題を解決する必要がある時には、通訳者の手助けが必要だと感じたものの、彼らが通っている高校には通訳者はいなかったということです。 この進路ガイダンスを通して、参加者は、多くの大切な情報を得ることができました。子どもだけでなく、保護者が進学に関する説明会などに参加し、子どもの志望校を決める手助けをすることが、とても大切なことです。様々な選択肢がありますので、子どもの夢を叶える進路先を選びましょう。 Share!FacebookEmailTwitterWhatsApp « ポルトガル語による無料の「こころの相談」 月別ひのきアート「クリスマスの飾り」、「お正月飾り」 » ↑↑ 次の情報 ↑↑ ポルトガル語による無料の「こころの相談」 2012/10/19 Friday ピックアップ, 教育, 教育 津市で開催される「無料 個別 こころの相談」の臨床心理士のインタビュー Share!FacebookEmailTwitterWhatsApp 三重県津市で、ポルトガル語による「こころの相談」を無料で利用することができます。この企画は、JICAの事業を活用し、MIEFとUNESPの協力で、三重県が主催しています。 ブラジル連邦共和国サンパウロ州立大学(UNESP)心理学部の臨床心理士が来日し、日本在住のブラジル人コミュニティの調査を行ったり、在住外国人の日常生活の悩み相談を受け付けたりしています。 相談は、10月9日(火)から11月27日(火)までの毎週月曜日と火曜日、津駅隣のアスト津3階で行われます。事前申し込みが必要です。4名以上の相談者がいる場合は、出張相談も可能です。 臨床心理士 リリアン・チアゴ・モンタニャさんから、相談できる内容について話していただきました。 「どんな悩みでも相談に応じます。子どもに「対人恐怖症」や「うつ病」の疑いがある場合、両親はどのように対応したらいいかわからないことがあります。そのような悩みを持つ場合でも、相談は個別に行いますので、気軽に相談することができます。自分の知識を活かして、悩みを抱えている方とともに、もっとも良い解決法を見つけたいと思います。日本国内のさまざまな支援事業などを利用して、子育てに関する情報や支援策を見つける方法もあります。」 相談者の悩みや問題点に対して、それぞれに合った解決法や意見を提供します。 「まず、相談者のお話しを十分に聞いてから、分析をします。悩みを抱えているご両親から、できるだけ多くの情報を提供していただければ、それぞれのケースに合わせた、より効果的な解決法を見つけることができます。」 日本滞在中に、ブラジル人コミュニティの情報を収集する予定です。 「この調査や、相談の対応や、学校訪問などで経験したことを活かして、将来帰国する子どもたちにとって良い状況が作れるよう、支援したいと思います。友だちや家族とコミュニケーションが取れても、数学や歴史の話は日常会話とは違うため、授業の内容や教師の言葉が理解できません。子どもたちは、その場面ごとの言葉の違いが理解できず、それが勉強する意欲を失う原因の一つになるのです。」 相談は無料で、話される内容の秘密は守られます。相談の予約を事前にするだけで、専門の相談員に、家族の悩みについて相談ができます。 Share!FacebookEmailTwitterWhatsApp