伊賀市には、伊賀の歴史や文化を知ることができる観光地が多くあります。そのなかから、多くの観光客が訪れている「伊賀上野城」と「だんじり会館」を紹介します。

伊賀上野城

伊賀上野城は天正１３年（西暦１５８５年）に築かれ、その後、何度か再建工事が行われました。現在の天守は、昭和１０（１９３５）年に再建されたものです。伊賀上野城は「白鳳城（はくほうじょう）」とも呼ばれる美しいお城で、訪れる観光客は、遠い昔にタイムスリップした気分になることができるでしょう。

伊賀上野城は上野公園の敷地内にあり、周辺には魅力的な見どころが沢山あります。広い敷地内は緑がいっぱいで、春には桜の花見を楽しむことができます。お城以外にも「俳聖殿」などの建物があり、素敵な写真を撮ることができます。また、伊賀上野城の石垣は驚くほど壮大で、その高さは日本一を争うほどです。当時どのように積み上げられたか想像することもできません。

お城の内部は３階まであり、貴重な歴史資料などを展示しています。１階には、実際に使用された甲冑（かっちゅう）や武具などが展示されています。鎧（よろい）の細かい装飾や、兜（かぶと）の繊細な作りを、間近でご覧になれます。これらは、身を守るための防具であると同時に、見事な芸術作品です。

２階には、江戸時代に使われた道具や食器などの調度品や絵画などが展示されています。展示品を見ていると、当時の生活が目に浮かぶようです。この天守閣（てんしゅかく）は、全体が木材で造られています。

３階は展望台になっていて、お城周辺や伊賀市の景色がとてもきれいです。３階の天井は、天守閣復興を祝って有名人が書いた大きな色紙で飾られていて、素晴らしい天井絵となっています。

伊賀上野城の城跡は昭和４２（１９６７）年に国史跡に、天守は昭和６０（１９８５）年に伊賀市の文化財に指定されています。

散歩も楽しめる、家族連れにも最高の観光地です。

だんじり会館

上野公園のすぐとなりに、「だんじり会館」があります。このだんじり会館には、毎年１０月２３日～２５日に伊賀市で行われる「上野天神祭」で使われる立派な「だんじり」が展示されています。また、祭りの時に練り歩く「鬼行列」の様子が再現されています。伝統的な衣装やお面を身に付けた等身大の人形たちは、今にも動き出しそうです。

大きな３面マルチスクリーンでは、上野天神祭の様子など迫力ある映像がご覧になれます。

館内には、祭りの衣装を着て、記念撮影ができる場所もあります。

同じ建物の中に、お土産や忍者グッズなどを販売しているお店もあります。

入館料・開館時間

伊賀上野城の入館料は、大人５００円、子ども２００円、だんじり会館は、大人５００円、子ども３００円で、どちらも３０人以上の団体には割引があります。

伊賀上野城、だんじり会館、伊賀流忍者博物館３施設共通のお得な割引チケットがあります。大人１、４５０円、小中学生８００円、４歳以上小学生までは５００円で購入できます。

だんじり会館で、忍者の衣装を借りることができます。館内で着用して記念撮影をする場合は入館料とは別に（２０分間）２００円、忍者の衣装を着て街の散策を楽しみたい人は、１０００円で借りることができます。

伊賀上野城とだんじり会館の開館時間は、午前９：００から午後５：００までです。

伊賀上野城とだんじり会館へのアクセス

伊賀上野城とだんじり会館は、伊賀市の中心部にあります。

電車で行く場合、近鉄大阪線「伊賀神戸」駅で伊賀鉄道に乗り換え「上野市」駅で下車、どちらも徒歩１０分以内の距離にあります。

ＪＲを利用する場合は、「伊賀上野」駅で伊賀鉄道に乗り換えるか路線バスを利用して「上野市」駅まで行きます。

車で行く場合は、大阪方面に向かう名阪国道が便利です。１３番出口（中瀬ＩＣ）から国道１６３号線を西方向、伊賀市街方面へ向かっても、１５番出口（上野東ＩＣ）から北へ向かっても、約５分で到着します。