「防災講座」ビデオ ・ 「家具の固定」

「防災講座」ビデオ ・ 「家具の固定」

2011/03/09 Wednesday 防災情報

これは、2004年に、新潟県で震度7の大きな地震がおこった時の様子です。

この写真でもわかるように、地震が起こった場合、家の中では、家具や倒れたり物が落ちてきたりして、けがをしたり、ひどい場合は命を落とす場合もあります。

 

一般的に、震度5以上の地震で、本や食器などが棚から落ち、震度6以上になると、固定されていない家具が動いたり倒れたりすると言われています。

 

このグラフは、地震による死亡の原因を示すものです。多くの人が倒壊した建物や倒れた家具の下敷きになって亡くなったことがわかります。1995年に神戸を中心に発生した震度7の地震でも、亡くなった人の8割が倒壊した家や家具の下敷きになりました。

 

こうした被害を防ぐため、家具が倒れないように固定しておくことが大切です。

 

家具や物が倒れたり落ちたりしないようにするための道具は、ホームセンターなどに売られています。

 

これは、「家具転倒防止用ポール」と言います。タンスや本棚などの大きな家具を固定するために使います。家具の上部と天井の間にこのポールを入れてしっかりり固定します。壁に穴を開ける必要がないので、アパート等に住んでいる場合は、これを使うと便利です。

 

ポールは2本1組で売られています。家具の両端をこのように固定してください。

家具の高さによってサイズを選びます。高さのある家具の場合は、家具の上部と天井の間の長さが短いのでSサイズ(30cmから40cmまで)。その他、Mサイズ(40cmから60cmまで)、Lサイズ(60cmから100cmまで)もありますので、買いに行く前に、家具と天井との間の長さを計っていきましょう。

 

これは、「すきまマットとか家具転落防止安定版」といって、家具の下部と床の間に挟んで使います。地震が起こった場合、家具が前に倒れず後ろの壁の方に傾くようにし、また、家具が動くのを防ぎます。

 

これは、机の上等に置かれたパソコンのモニターやテレビが動かないように固定するための道具です。パソコンやテレビの下に数か所に置いて固定します。取り外しも簡単にできます。「衝撃吸収パッド」という名前で売られていることが多いです。

 

他にも、地震の揺れで、タンスや棚の扉や引き出しが開かないようにするための道具もあります。このような道具を使うことで、食器や本などが落ちるのを防ぐことができます。これは、「開く戸ロック」と言いますまた、割れたガラスが散乱するのを防ぐためにガラスに貼るフィルムなどもあります。

 

地震の被害を少なくするためには、私たちひとりひとりが、日頃から家具の固定などに取り組むことが大切です。家具の固定は、地震から自分や家族の身を守る最初の手段です。今回紹介したことを、みなさんの家庭での地震対策に活かしてください。

 

家具の固定に関する情報は、県や市、町等が作っている防災ハンドブック等にも書かれています。ぜひ、参考にしてください。

津波についての情報ビデオ

2011/03/09 Wednesday 防災情報

「防災講座」ビデオ ・「津波についての情報ビデオ」

 

三重県では、今世紀前半にも東海・東南海・南海地震の発生が危惧されています。これらの地震が同時に発生した場合、想定される死者数は最大で4800人。その大半は津波による被害だといわれています。熊野市新鹿町では地震後わずか14分たらずで最高約9メートルの津波が来ると予想されており、県内各地で津波による被害が懸念されています。

過去を振り返っても、三重県は津波による大きな被害を受けています。昭和19年に発生した「昭和東南海地震」では、はげしい揺れとともに、最大9メートルの大津波が襲い掛かり、県南部を中心に389人がなくなったと言われています。

津波対策として最も重要なことは、海辺で地震を感じたら、揺れが小さくても、すぐに高台へ避難すること。そのためには、「津波」の危険性を十分に理解しておく必要があります。

津波の特徴は非常にスピードが速いということです。津波は、海が深いほど早く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ後から来る波が前の方の波に追いつき、津波が高くなります。

津波の特徴として他に①津波は繰り返しやってくる、第1波が最大とは限らない②川や水路をさかのぼる③津波の高さは場所によって違う、湾の奥や岬の先端では高くなるなどといった特徴があります。

津波から命を守るためには、海辺で地震を感じたら揺れが小さくてもすぐに高台へ避難することです。津波のスピードはとても速いので津波が海岸からやってくるを見てから避難を始めたのでは間に合いません。事前に、市町が作成しているハザードマップなどで、津波が予想される地域や避難所までの避難経路を確認しておくことが大切です。

津波に巻き込まれれば、その勢いにはなすすべもありません。たとえ数十cmの津波であったとしても、少しでも早く高いところへ逃げることが命を守ることになります。