被害ストップ! 「特殊詐欺」にご用心

被害ストップ! 「特殊詐欺」にご用心

2017/07/20 Thursday お知らせ

特殊詐欺とは、不特定の方に対して、対面することなく、電話、FAX、メール等を使って金銭をだまし取る詐欺です。

内閣府が行った世論調査では、「特殊詐欺の被害に遭わないと思う」との回答が約8割でした。しかし、三重県では、2016年まで4年連続で、特殊詐欺の被害件数は100件以上、被害額は5億円を超えています。特に詐欺の標的となりやすいのは高齢の方です。

被害に遭わないために、三重県警察から発表されている、よくある詐欺の種類と防止方法をお知らせします。

【よくある詐欺のパターン】

オレオレ詐欺

例えば、息子や孫を名乗り、「会社の書類や携帯電話が入ったカバンをなくした。必ず返すから、お金を貸してほしい。」などと要求してきます。他にも、警察官や弁護士等のふりをして、お金を振り込ませたりして、だまし取ろうとします。

架空請求詐欺

ハガキやメールなどで不特定多数の人に対して、債券の取り立てやインターネットの利用料金未納などの架空の名目でお金を振り込ませたり、電子マネーを買わせたりします。

融資保証金詐欺

実際には融資をしないのに、融資を申し込んだ被害者に対して、保証金などの名目でお金を振り込ませたりして、だまし取ろうとします。

還付金等詐欺

市役所や社会保険事務所などの職員をかたり、「医療費の還付金がある。手続きをすれば受け取ることができる。」などとだまし、被害者にATMからお金を振り込ませます。

金融商品取引名目詐欺

実際には、対価ほどの価値がない未公開株、外国通貨等又は架空の有価証券等について、電話やダイレクトメール等により虚偽の情報を提供してきます。その購入名目で金銭をだまし取ろうとします。

 【被害防止のポイント】

  • 電話でお金の話が出たり、おかしいと感じた場合は、必ず、家族や警察(110番)に相談しましょう。
  • 知らない人から電話があった場合、一旦電話を切って冷静になりましょう。
  • 留守番電話機能設定を利用しましょう。
  • 在宅時でも相手が留守電話にメッセージを残すのを待ってから電話に出ましょう。
  • 本人であることを確かめるために、家族や知人との間で合い言葉を決めておきましょう。
  • 還付金はATMでは受け取ることはできません。

外国人住民防災セミナー

2017/07/20 Thursday お知らせ

防災講座 志摩市の災害と防災及び避難所生活体験

日本は地震、津波、台風などの災害の発生率が高い国です。そういった災害が起こる前に、適切な情報を手に入れ、災害発生時に備えておくことがとても重要です。

三重県志摩市で外国人住民を対象にした防災セミナーが開催されました。参加者は防災に関する重要な情報、非常食についての知識や非常用トイレの作り方など、様々な情報を得ることができました。

このセミナーで取り上げられた重要な点は、避難所についてでした。

皆様は避難所の意味やいつ利用すべきかご存知ですか。

矢吹 匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

災害が起こって、自分の家が壊れたり、家が壊れていなくても、食料や水がないため自分の家に住めなくなった人たちのために一時的に開設される施設が避難所です。避難所に行けば、水、食料、毛布などが支給されますし、宿泊もできます。

各市町村では避難所に指定されている場所があります。各市町村役場や自治会が避難所についての情報を提供しており、家から一番近い避難所がどこであるかを、災害が起こる前に知っておく必要があります。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

志摩市では、ハザードマップを作成しておりまして、市役所に来ていただきますとお渡しすることができます。お忙しい方や来られない方はホームページで見ていただけますし、そこからダウンロードもできます。

しかし、もし家から遠いところにいれば、どのような方法で避難所を調べることができますか。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

電信柱や見えやすいところに「避難所はこちら」という看板・掲示板が出ておりますので、それを探して指示通りに行くか、その土地の人の動きを見て、避難されている人がおられれば、そのあとをついていく。あるいは「避難所はどこですか」と聞いていただくと知ることができると思います。

避難所に行けば、何でも支給されるというわけではありません。必要なものは自分たちで、事前に準備しておく必要があります。もし避難所へ行くことになれば、非常用物資を持っていきましょう。避難所に持って行く非常用物資について教えてください。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

(避難所では)なにもかも(支給される)というわけではなくて、まずは衣食住の観点から、三日間ぐらいをめどに、自分で暮らせる分の食料、衣類、毛布などを持ってきていただければと思います。それから自分の病気の薬や眼鏡、幼いお子さんでしたらミルクや紙おむつなど、特別なものはすぐには用意できない場合がありますのでご自分で用意していただきたいと思います。さらに情報を集めるためのラジオ、懐中電灯のようなものが必要になってくると思います。

避難所では、同じ場所に見知らぬ多数の人と暮らすことになる可能性が高いです。その場合はお互いに協力し合うことが大切です。避難所のルールを守らなければなりませんし、外国人も通訳などでほかの住民の手助けになることもできます。避難所では食料などが用意されていますが、大災害が起きた場合、物資の提供が遅れる可能性があります。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

日本人も含め、災害が起こってしばらくの間は、非常に混乱していると思います。その間は、十分な食料や、プライバシーに関して、手当てができない場合もありますので、ご了承いただきたいと思います。避難所の運営につきましては、避難した方が自主的に行うことが原則ですので、それにも積極的に協力をお願いいたします。また、その運営に当たっては、決められたルールを守っていただきたいと思います。それから、避難された外国人の方には、他の外国の方の通訳や国の習慣など、いろいろ教えていただきたいこともありますので、そういうことはこちらからお願いします。よろしくご協力をお願いいたします。

避難所は情報や食料などの物資を手に入れるための場所だけではなく、家族を守るところでもあります。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

避難所は、災害が起こったときに自分の家に住めなくなった場合に、一時的に生活する場所ですし、もし家族が離れ離れになったときに待ち合わせをする場所としても大切です。また、食料と生活する物資と情報を入手する場という意味でも重要ですので、ぜひその位置と、家あるいは職場からの経路を確認していただいて、いざというときに備えていただきたいと思います。

災害が起こる前に、どこに避難するか、どのように連絡を取り合うか、どういったものが必要であるか等、家族で一緒に防災対策について相談しておくことが大切です。各市町村役場や自治会が防災に関していろいろな情報を提供しています。災害に備えるために、できる限り、防災セミナーや訓練にご参加ください。

矢吹匡 – 気象予報士・防災士・防災技術指導員

災害が起こってからだと、対応できないことがたくさんありますので、事前に準備をして、できるだけ被害を少なくするようにしていただければと思います。日本は災害が多い国ですので、必要な準備と訓練を行って、できるだけその被害を少なくして、自分とご家族を守っていただくようにお願いしたいと思います。

避難の情報について、以下のリンクをぜひご覧ください。このビデオで学んだことをご家族と一緒にご相談してください。

ハザードマップ – http://www.pref.mie.lg.jp/D1BOUSAI/75148007862.htm

防災みえ – http://www.bosaimie.jp/

[防災講座] 南海トラフ地震について – http://mieinfo.com/ja/video-jp/bousai/bousai-kouza-nankai-torafu/index.html

外国人のための避難所訓練 – http://mieinfo.com/ja/video-jp/bousai/gaikoku-jin-notame-no-hinansho-kunren/index.html